【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ弐







「…奏、太さん…?」






 思わず、声にしてしまった。







 私は、声の主を確かめずに





 その場を離れた。






 怖くなって、




 トイレへ駆け込んだ。





 本当ならどこでもよかったんだ。




 けど、一人になりたくて。



 苛められていた時に逃げ込んだのと同じ




 トイレに駆け込んでいた。





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