【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ弐





「待てよ、花蓮!」





 私は振り向いて、





「来ないでよ!」





 大声で叫んだ。




 どうしてなの?




 約束破って



 私を苦しめて




 なのに平気で私のことを呼び止める。




「なんでそんなこと言うんだよ」





 奏太さんが私に一歩、また一歩と近づいてくる。





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