【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ弐





 


 走るたびに




 背中や足が




 ズキンズキンいたんだ。







 だけど何よりも






 心が痛かった。





 出血が止まらなくて




 涙も止まらなくて。





 心から溢れた血は私の中に




 真っ赤な水たまりを作っていった。





< 169 / 286 >

この作品をシェア

pagetop