【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ弐







 私は





 泣いた。






 さよならを言われるよりも




 言われたよりも




 胸がずっとずっと苦しくて





 死にそうなくらいに痛いんだ。






 窓からは花火が見える。





 真っ暗な部屋を花火が照らす。





 部屋からも見えるなら




 行かなきゃよかった。





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