【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ弐








 ひたすら泣いた。





 涙が枯れるまで泣いた。






 もう泣いたって後悔しない。






 そのとき、ドアが開いた。







「りゅ…っ」





 入ってきた人物の名前を呼ぼうとした瞬間




 抱きしめられて




 言葉が消えた。






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