【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ弐





 龍太さんは不思議そうに聞いてきた。






「わからない」






 私は答えた。







「わからない…?」




「うん。私、奏太さんのこと…





 なぜだかわかんないけど





 忘れられないんだ」







 私の言葉に龍太さんは




 黙って私のことを抱きしめた。






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