【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ弐





 だけど、





 龍太さんの顔は





 今まで見たどの顔よりも…





 真剣だったんだ。






「あのっ…」




「答えはすぐじゃなくていいから。



 辛抱強く待つから」







 龍太さんはそう言って、ドアの方へ歩いて行った。





 けど、不意に立ち止まった。





 止まって、何かを思い出したみたいに




 私を見た。




< 205 / 286 >

この作品をシェア

pagetop