【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ弐





「何にも隠してないって!」



 そう言ってから胸がチクリと痛んだ。



 本当は隠し事してるんだ。



 私は最近、ギャルたちと飲酒してる。



 髪を染めたのだって、それで。



 皆、金髪とか銀髪で。




 私の仲がいい亜里沙は銀髪。



 私も銀にしようとしてやめた。




 奏太さんも、銀だから。



 それで私は金にしたんだ。




「ふーん?」




 理紗は私のことを見てから、去って行った。





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