【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ弐






 全て――――?





「なんのこと」





 私の言葉に答えずに




 理紗は去って行った。








「理紗…」







 私は呟いて、




 自分に言い聞かせた。






 これは奏太さんを忘れるためなんだから。




 私のためでも




 奏太さんのためでもあるんだから。





< 211 / 286 >

この作品をシェア

pagetop