【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ弐







「繁華街の方だって。




 いきますか?」






 香美が麻紀に聞いた。





「いや」





 麻紀はビールをグビッと飲み干して。







 私はバーを飛び出した。






「花蓮!?」





 誰かが叫んだけど




 振り向かなかった。






 ただ、走り続けた。






 奏太さんのところへ




 まっすぐ走った。




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