【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ弐






「バカバカって言ってるけど




 俺のこと好きになったお前も





 バカ」






 奏太さんが私の髪をくしゃくしゃにする。





「こんな色に染めやがって」





 奏太さんは私の髪をボッサボサにしてから





「似合ってる」





 ボソッって呟いた。




「…奏太さん」





 私は奏太さんを見上げた。





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