【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ弐






 奏太さんが三人に言った。





「すみません」





 三人を代表して



 ヒロさんが平謝りした。






「花蓮、行くぞ」




「どこに!?」




 奏太さんは答えずに




 私の手を掴んで歩き出した。






 そのまま歩くこと、




 三十秒。





「ここ」




 いつもの会議室とは違う



 少し狭い部屋。




 あの部屋には四つあるソファが



 二つしかない。





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