【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ弐





「ナイスキャッチ!」




 奏太さんが言った。



「何すんの!」





「乗れよ」





 奏太さんが自分の後ろの座席を叩く。




「へ?」



「俺の後ろに乗れ!」




 私はヘルメットをかぶって



 奏太さんの後ろに腰かけた。




「緩いぞ」




 奏太さんが私を見た。



「当たるの気にしてたらな、



 やってけねぇぞ」




 は!?




 あ、当たるって…!?



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