【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ弐





「いっつも思うんだけどよ、



 俺の背中に胸当たらないようにしてんだろ、お前」




 顔が熱くなる。




「バッ…そんなんじゃないからっ!」



「じゃあ、しがみつけ」






 無理!!!



 恥ずかしすぎるよ!





「やっぱ気にしてんだろ」




 …意地でもしがみついてやる。




 私は奏太さんの背中にしがみついた。




「…花蓮…やっぱ、少しは気にしろ」




 奏太さんがボソッと呟く。




「どっちなの!?」



「…気にするな」




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