【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ弐





 奏太さんの声は




 バイクの唸り声でかき消された。





「でも、これ、




 気持ちいいですね!」




 私が大声で言うと




「だろ?




 一緒に来てよかったって




 思うか?」





 奏太さんがバイクのスピードを



 少し上げた。





「…うん!」




 私の返事に



 奏太さんがスピードを




 また上げた。



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