君の涙にキスを ~燐&蓮編~
優月が、王との面会が終わった後

燐は澪に逢う為、蒼井家に行った。


俺は、世話役でもあるし優月の傍を離れられなかった。

今頃澪と燐は話合っているはずだ。

澪、泣いていなければい言いけれど――――


そんな事を考えつつ、小一時間が過ぎた頃

燐が帰ってきた。


俺を見付けた燐の言葉は

澪が承諾したって事だった。


嘘だと思いたかった。

けれど承諾をしたってことは、燐が言っていた事は本当なのかもしれない。



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