君の涙にキスを ~燐&蓮編~
燐と別れた後、俺は蒼井家に向かった。

どうしても確かめたくて―――――――――


「お嬢様、月護のおぼちゃまが・・・」

執事が全てを言い終わらないうちに

俺は、澪の部屋に入った。


「燐?何か忘れもの・・・・。」

窓際にいた澪は、手で涙を拭いコチラを見た。


やっぱり泣いていたのか――――

「蓮、どうして・・・?」

俺をみた澪の右目から、ポロリと涙が零れた。

もう、ダメだ。

俺は自分の気持ちに嘘はつけない――――

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