君の涙にキスを ~燐&蓮編~
そのあと、俺は澪を送り届ける為

燐と別れた。



そして、澪の部屋にて―――――――――――――――



「こんな日が来るとは思わなかった。」

部屋に戻って、緊張が解けたのか

俺の胸にふわっと抱きついてきた。


「澪、今まで待たせてゴメン。これからは俺が澪の傍にいるから。」

「はい。」

「愛してる、澪。」

嬉しそうに微笑み、その瞳から大粒の涙が

1つ、また1つと止めどなく零れおちていった。


「泣くなよ。俺、お前が泣くと、どうしていいか分からないんだ。」

「ごめ・・ん。わた、し・・うれし・・んっ」

澪の言葉を、俺の唇で塞いだ。

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