君の涙にキスを ~燐&蓮編~

――――ドキッ――――

あれ、なんか今心臓が跳ねた・・・ような。

まさか、ね。


「あ、あのさ。」

ちょっと焦った所為で、声が上擦ってしまった。

「な、なに?どうしたの?」

その声がおかしかったのか、クスクス笑う麻子さん。


「この後、まだ仕事あるの?」

「あー。昨日夜勤だったから、もうすぐ上がれるけど?」

「じゃぁさ、一緒に雪兎の部屋、行かない?」

ん~、と少し考えていたようだけど

屈託のない笑顔を浮かべて「行こうっか」と言ってくれた。




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