君の涙にキスを ~燐&蓮編~
ふふ・・・あははっ。

可笑しくなって、俺は笑いだしていた。

「い、今の、笑うとこ?真面目に聞いてるのに・・・」


「ご、ゴメン。ははっ・・・何だか、可笑しくて。」

笑いが抑えきれなくて、そのまま笑っていると

ボンッと近くにあったクッションを投げつけてきた。


「ばかっ」

「ごめんって・・・麻子さん、俺達の事知りたい?」

一転、真面目な顔をして麻子さんを見つめる。

それを見て、麻子さんも神妙な面持ちになる。


「俺達は、ヴァンパイアだよ。」

「ヴァンパイア・・・あの、人の血を吸う生き物?」

「そう。それが、俺達。」


あれ、意外にもあんまり驚いてない?

っていうか、どちらかと言うとなんか納得しているような?

「燐君も、血を吸うの?」

と、無防備にも俺を覗きこんでくる。
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