君の涙にキスを ~燐&蓮編~
Ⅶ.真実の愛
「だ~め。責任とって。」

抱きしめる腕に力を込めて

麻子さんを組み敷く様にベッドに倒した。


「もう、燐君ったら・・・」

「あ、ソレ。君付けするの止めない?」

「イヤ?」

「嫌っていうか、やっぱ好きな女には“燐”って呼んで欲しい」

“好きな女”に反応したのか、麻子さんは嬉しそうに微笑んだ。


「じゃぁ、私も。麻子って呼んで、燐。」

俺の両肩に置いてあった麻子の腕が、俺の首に回される。

「―――麻子。好きだよ」

ゆっくり麻子の顔に近づき、キスをした。


柔らかい麻子の唇。

最初は触れるだけ。

次は啄ばむように。

下唇を舌で舐めて、少し口が開いたところに

俺の舌を滑り込ませる。

口内を弄って、奥に沈んだ麻子のソレを絡め取る。


だんだん深くなっていくキスに

麻子の息は荒くなって、体温も高くなってくる。

そして、ときどき漏れる声に俺は欲情した。
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