君の涙にキスを ~燐&蓮編~
「なんだか、嬉しそうな顔してる。」
まさか、俺達の正体を話すのか?
一瞬緊張しながら、雪兎の言葉を待つ。
もし、他人に話すような事があれば優に報告して
どうするべきか、話し合わなくちゃいけない。
「・・・別に何もないよ。いつもと変わらない。」
雪兎の言葉に、ホッと肩から力が抜ける。
「そう?じゃ私行くけど、何かあったらいつでも呼んでね。」
ヤバっ、女が出て来る。
慌てて扉から離れ、廊下の角に隠れた。
少しして、女が病室から出てくる。
あれ、彼女は―――――――