君の涙にキスを ~燐&蓮編~
目を閉じたと同時に零れた涙を追うように

目頭、頬、そして唇にキスを落とした。


「麻子が居れば、俺は強くなれる。大丈夫、二度とあんなヘマしないから。」

「燐・・・。」

「愛してるよ、麻子。」

ギュッと麻子の身体を抱きしめる。

そして抱きしめたまま、キスを何度も続けた。

やばっ・・止まんないかも。


「ん・・だめ、燐。傷の手当てしなきゃ。」

「じゃぁ、麻子でして。」

「え?」

「麻子の方から、キスして。」

顔を真っ赤にしながら、少し考える。


そして、恐る恐る俺の頬に手を添えて

震える唇を、傷がある唇の端にチュッと軽く当てた。





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