君の涙にキスを ~燐&蓮編~
あーちゃん?シスター?なんだ?

そのまま麻子は、その年配の女性と親しげに話をしていた。

「あ、シスター。こちらは、月護燐君・・燐、こちらは私が幼い頃お世話になったシスターよ。」

俺は、麻子の隣に行きペコリと頭を下げた。

そういや、麻子は10歳の時に両親と弟を事故で亡くしたんだっけ。

そっか、ココで麻子は育ったのか。


「あーちゃん。この人、もしかしてあーちゃんのいい人?」

「え・・・あ、はい。」

顔を赤くして、小さく答えた。

いい人って何の事か良く分からなかったけど

取敢えず、微笑んでみた。

「あ、それで今日は・・・。」

「報告に来たの?きっと喜んで下さるわね。」


シスターとは、それから少し話して別れた。

そして麻子はさらに奥に進み

行き着いたのは教会の裏にある墓地だった。
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