君の涙にキスを ~燐&蓮編~
最初は簡単な、本から。

読むのに慣れたところで、澪の部屋に行く事にした。


今日も、ベッドで横になっている。

「みお・・・」

「あ、蓮くん・・・」

「具合はいいの?」

「ん・・・」

そういった澪の表情は冴えないままだった。


「外、行きたい?」

「うん。だってね、外はキラキラしてて、いい匂いがして・・・」

笑顔で、そういった。

その時の嬉しそうな笑顔は今でも忘れない。

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