君の涙にキスを ~燐&蓮編~
困っていると、澪は

「面白いね、蓮君って。」

そういって、クスクス笑った。


「あのさ、本持ってきたんだけど。読む?」

「え?私、本好きなの。」

俺は、ベッドサイドで。

澪は、ベッドに横になりながら。

お互い、声は掛け合わない静かな時間が過ぎて行く。


それでも、この時間が心地いいとさえ思う。


でも、澪はどうなんだろう。

澪はつまらないとか、思ったりしていないだろうか。
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