君の涙にキスを ~燐&蓮編~
外で遊んでいる時の方が

ベッドの上で本を読み合っている時より

キラキラ輝いて、いい笑顔をしている。


そんな、澪の笑顔が堪らなく好きだった。


でも、いつ澪の身体が悲鳴を上げるかもしれないから

俺は窓辺で、澪の様子を見ていた。


いつでも傍に駆け寄れるように。

一挙一動見逃さない様に。



だけど、俺はそうする必要が無くなった。


澪が燐の許婚になった時から―――――――





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