不器用な君へ
でっかい桜の木の道を歩く
「じゅーーーーーーーーーん!」
『寛っち』
小学校からの親友の寛(ひろ)
俺は寛っちって読んでるけどね
「お前高校の制服も似合うなー。憎いよ」
『どーも』
正直よく分かんない。
制服って誰でも似合うようになってるだろーって思う俺
寛っちも似合ってるし…?
「おい、純!」
『んー?』
寛っちは耳元で指を前にさしながら…
「あの子超可愛くね?」
『え…』
長いふわふわしたロングの黒髪
小柄すぎる体
純粋そうな顔
それが桜だったよな