きのこうどん
「アキト君。やめなよ。」
「うん。でもさ、ちこ、喉乾いてるだろ?」
そうだけど、と言って
彼女は黙ってボクのおしりを見てたみたいだ。
「…あった!!」
暗くてよく見えなかったけど確かな金属の感触、穴もちゃんとあいてるし。
…穴?
「…5円だね。」
「うん。5円だ。」
あと、もう95円足りない。
「もう一回探してみる!」
そう言って僕はまた、暗い自動販売機の奥に
手を伸ばした。
その後出てきたのは10円玉とメダルのようなものが2枚。どこのゲームコーナーのものか分からないがこれほど、落胆させるものはない。
その後、どれだけ手を伸ばしても感触はざらざらドロドロすするものばかりでお金らしきものはもう出てこなかった。
「はぁ…。」
手の上にあるお金を見て泣けてきた。
所持金15円とどこかのメダル2枚。
ちこ、ごめんね。本当にごめん。
ジュース、飲ませてあげられないや。
ボクらはとりあえず
その近くの場所に座り込むことにした。
暗闇にいるよりも
すこしでも明るい場所にいて
不安を消し去りたかった。
彼女は相変わらず暗い所が嫌いらしい。
「うん。でもさ、ちこ、喉乾いてるだろ?」
そうだけど、と言って
彼女は黙ってボクのおしりを見てたみたいだ。
「…あった!!」
暗くてよく見えなかったけど確かな金属の感触、穴もちゃんとあいてるし。
…穴?
「…5円だね。」
「うん。5円だ。」
あと、もう95円足りない。
「もう一回探してみる!」
そう言って僕はまた、暗い自動販売機の奥に
手を伸ばした。
その後出てきたのは10円玉とメダルのようなものが2枚。どこのゲームコーナーのものか分からないがこれほど、落胆させるものはない。
その後、どれだけ手を伸ばしても感触はざらざらドロドロすするものばかりでお金らしきものはもう出てこなかった。
「はぁ…。」
手の上にあるお金を見て泣けてきた。
所持金15円とどこかのメダル2枚。
ちこ、ごめんね。本当にごめん。
ジュース、飲ませてあげられないや。
ボクらはとりあえず
その近くの場所に座り込むことにした。
暗闇にいるよりも
すこしでも明るい場所にいて
不安を消し去りたかった。
彼女は相変わらず暗い所が嫌いらしい。