きのこうどん
「うん。水の音だ。あっ…ちこ?」
ボクが答えるのと同時に彼女は
音のする方へと向かって行った。
その視線の先には
オレンジ色の明かりが見える。
ボクも追おうと足を進めたとき、
ぴちゃっと水溜まりを踏む音がした。
目を凝らし道路を見てみると
オレンジ色の光の方から水が流れてきている。
それがごみ箱の下を通り自動販売機の下に
溜まっているようだった。
「アキト君こっち!」
彼女が手を振りながらボクを呼んだ。
オレンジ色の光が彼女を照らす。
そこは
トンネル工事で使われているような
蛍光灯があたりを照らし温かく包んでいる。
光を引っ掛けてある木にひどく黒ずんだ
看板が掛けてあった。
明かりが照らす先にはプラスチックの
筒から美しく透明の水があふれていた。
その筒の真下には
水がいっぱい溜まり、
溢れている発泡スチロールが
置かれていてその上の隅に
竹で作られた簡単なコップが紐でくくられている。
発泡スチロールには
マジックで「天然水」と書かれていたけど、
当時のボクらはまだ、この漢字は知らなくて
何となく冷蔵庫で見た気がするなと言う程度だった。
「さっきから、あった?」
「わかんない。」
でも、きっと暗くなったら
勝手に点くのだろうと深く考えないことにした。
ボクが答えるのと同時に彼女は
音のする方へと向かって行った。
その視線の先には
オレンジ色の明かりが見える。
ボクも追おうと足を進めたとき、
ぴちゃっと水溜まりを踏む音がした。
目を凝らし道路を見てみると
オレンジ色の光の方から水が流れてきている。
それがごみ箱の下を通り自動販売機の下に
溜まっているようだった。
「アキト君こっち!」
彼女が手を振りながらボクを呼んだ。
オレンジ色の光が彼女を照らす。
そこは
トンネル工事で使われているような
蛍光灯があたりを照らし温かく包んでいる。
光を引っ掛けてある木にひどく黒ずんだ
看板が掛けてあった。
明かりが照らす先にはプラスチックの
筒から美しく透明の水があふれていた。
その筒の真下には
水がいっぱい溜まり、
溢れている発泡スチロールが
置かれていてその上の隅に
竹で作られた簡単なコップが紐でくくられている。
発泡スチロールには
マジックで「天然水」と書かれていたけど、
当時のボクらはまだ、この漢字は知らなくて
何となく冷蔵庫で見た気がするなと言う程度だった。
「さっきから、あった?」
「わかんない。」
でも、きっと暗くなったら
勝手に点くのだろうと深く考えないことにした。