きのこうどん
「これ、飲めるかな?」
ちこが聞いてきた。
「多分。」
よく、山上じいちゃんが山ばぁの山から水を汲んでくるという話を聞いたことがある。
多分、これがその水なんだろう。
オレンジ色に照らされてよくわからないけど
きれいな水だ。
何せ発泡スチロールの底に
黒い藻みたいなものが溜まってたまっているのが分かるのだから。
それに、薄汚れた看板には、ひらがなで
「ほら、ここにのみ水です。って書いてあるよ!竹のコップも置いてあるし。」
だけど、コップは割れていて筋が出ている。
「じゃ、飲も!先に飲んでいい?」
「うん。山の水はさ、たくさん飲んだらだめだからね。」
そして彼女は竹のコップをすすいだ後、筒から流れる水を注ぐと一気に飲み干した。
「はいっ!大丈夫だったよ。」
彼女は唇を右手で拭いながらボクに竹のコップを手渡した。
「ありがと。」
その後ボクが飲んだ。
ごくっ、ごくっ。
そんな大きな音が喉を通過する。
水っておいしいんだと初めて知った。
「水、冷たいね。」
「ほら、アキト君、ついでに手ぇ洗いなよ。」
ちこが聞いてきた。
「多分。」
よく、山上じいちゃんが山ばぁの山から水を汲んでくるという話を聞いたことがある。
多分、これがその水なんだろう。
オレンジ色に照らされてよくわからないけど
きれいな水だ。
何せ発泡スチロールの底に
黒い藻みたいなものが溜まってたまっているのが分かるのだから。
それに、薄汚れた看板には、ひらがなで
「ほら、ここにのみ水です。って書いてあるよ!竹のコップも置いてあるし。」
だけど、コップは割れていて筋が出ている。
「じゃ、飲も!先に飲んでいい?」
「うん。山の水はさ、たくさん飲んだらだめだからね。」
そして彼女は竹のコップをすすいだ後、筒から流れる水を注ぐと一気に飲み干した。
「はいっ!大丈夫だったよ。」
彼女は唇を右手で拭いながらボクに竹のコップを手渡した。
「ありがと。」
その後ボクが飲んだ。
ごくっ、ごくっ。
そんな大きな音が喉を通過する。
水っておいしいんだと初めて知った。
「水、冷たいね。」
「ほら、アキト君、ついでに手ぇ洗いなよ。」