きのこうどん
翌朝、目が覚めて大広間の方へ行くと母さんは落ち着いた感じで
もう迷子になったらダメだよってボクに言った。
「ちこちゃんは?」
「うん。まだ寝てる。」
そんな母さんの様子がちょっと意外だった。
いつもなら母さんは怒り狂っていて
「アンタはホントに何で行くところ行くところ迷子になるの!」
って、叱るのに。
昨日じいちゃんに連れられて行く時眠っていなかったちこは、琉璃さんに随分と叱られてたみたい。怒っている琉璃さんの姿はあんまり想像できない。
でもじいちゃんは
「見つかったからよかったじゃないか。もういいじゃない。佐智子ちゃんずいぶん寝むそうだし。反省もしてるしね?」
って、琉璃さんを止めてくれたらしい。
そのためだったのだろうか。ちこがボクの隣で眠っていたのは。
昨日ちこは、母さんに、
「ねぇ、おばちゃん。アキト君の横で寝てていい?」
って聞いてたようだ。
「ねぇ、今日も畑行くの?」
「そうよ。あんたら、今日はじいちゃんの近くにいなさいよ。」
「うん。分かった。」
その日はボクら、じいちゃんのそばを離れなかった。
していたことは昨日と同じでそんなに変わらない。
ボクらはちゃんと言い付けを守りじいちゃんの傍で遊んでた。いや、彼女があんまり離れたがらなかったからかもしれない。
夕方になり日が沈む時間が近づくとずっと一緒にいたボクらは帰る準備をしだした。
「佐智子~、帰るよ。」
琉璃さんから発せられたその言葉が無性にボクにさみしさを与える。
彼女らが車に乗り込むとちこは後部座席の方からボクに手を振って
「また一緒に遊ぼうね!」
と言った。
ボクも
「うん。またね。」
と言って別れた。
もう迷子になったらダメだよってボクに言った。
「ちこちゃんは?」
「うん。まだ寝てる。」
そんな母さんの様子がちょっと意外だった。
いつもなら母さんは怒り狂っていて
「アンタはホントに何で行くところ行くところ迷子になるの!」
って、叱るのに。
昨日じいちゃんに連れられて行く時眠っていなかったちこは、琉璃さんに随分と叱られてたみたい。怒っている琉璃さんの姿はあんまり想像できない。
でもじいちゃんは
「見つかったからよかったじゃないか。もういいじゃない。佐智子ちゃんずいぶん寝むそうだし。反省もしてるしね?」
って、琉璃さんを止めてくれたらしい。
そのためだったのだろうか。ちこがボクの隣で眠っていたのは。
昨日ちこは、母さんに、
「ねぇ、おばちゃん。アキト君の横で寝てていい?」
って聞いてたようだ。
「ねぇ、今日も畑行くの?」
「そうよ。あんたら、今日はじいちゃんの近くにいなさいよ。」
「うん。分かった。」
その日はボクら、じいちゃんのそばを離れなかった。
していたことは昨日と同じでそんなに変わらない。
ボクらはちゃんと言い付けを守りじいちゃんの傍で遊んでた。いや、彼女があんまり離れたがらなかったからかもしれない。
夕方になり日が沈む時間が近づくとずっと一緒にいたボクらは帰る準備をしだした。
「佐智子~、帰るよ。」
琉璃さんから発せられたその言葉が無性にボクにさみしさを与える。
彼女らが車に乗り込むとちこは後部座席の方からボクに手を振って
「また一緒に遊ぼうね!」
と言った。
ボクも
「うん。またね。」
と言って別れた。