ぶるーすぷりんぐ!
ん
「啓太くん…?」
黙り込んだ俺を怪訝そうに見る徳田。
そんな徳田の腕を掴み、次の瞬間走り出した。
「え、はぁっ?ナニしてんの、啓太くん!」
悪いな、徳田。
今から、強制だから。
俺がお前に出来ることこれぐらいしかねーや。
でも…これだけ言わせてな。
「…はぁ…ずっと…好きだった。」
やっと止まったのはある家の前。
学校から近く5分程度だったけどさすがにお互い息が乱れてる。
「…へ?」
ポカンとした顔。
全部全部愛しい。
「俺…ずっと徳田が好きだったよ。
…だから、翔と幸せになれよ。」