ぶるーすぷりんぐ!
ぐ
やっべー…
泣くなんて、マジ俺ひょろ男じゃん。
いや、泣いてねーけど。
ただ一筋だけ、涙が頬を濡らしただけだ。
あーあ、部活サボっちまったよ。
母さんに怒られそうだから公園で時間つぶそう…かと思ったけど。
入り口で足を止めた。
あそこにいるの……依田…?
後ろ姿でベンチに座ってる。
確かに見慣れた人物。
今会うのは計算外だな…。
出るか迷っているうちに、ふと振り返った依田に気づかれた。
「…志野?」
迷ったけど、依田がいるベンチまで行き隣に腰掛けた。