僕とキミと死ぬ覚悟
「え…?何それ…」
ハルは首を傾げて微笑むだけ。
結局、彼女はそうなのだ。
大事なことは何1つ、教えてくれない。
多分、ハルは自分のことを話したくないのだろう。
彼女が何を抱え、
過去にどんなことがあったのか。
知りたかった。
僕は、知りたくてたまらなかった。
でも、
「ハル、僕の話…聞いてくれる?」
「うん。どんな話でも聞くよ」
僕はもう、諦めた。
彼女から自分の話をしてくれる日が、
いつか来ることを僕は待つことにした。
だから、それまでは
ここで僕は僕自身の話をする。
彼女がいつの日か、
僕に興味を持ってくれることを願って…