僕とキミと死ぬ覚悟






そうして、僕たちは

どれほどの日々を過ごしただろう。


多分…初めて出会ってから2週間くらい、経っていたと思う。



運がよく、雨は1度も降らなかった。

でも、雪が降ったことは1度だけあった。



それは…クリスマス。

聖なる夜。

子供たちがサンタクロースからのプレゼントを待ち遠しく待つ日。

どこの家庭にも暖かな火が、灯る日。



もう学校は冬休みにはいっていた。

それでも僕たちはいつもの時間に、いつもの場所にいた。


その日はいつ雪が降ってもおかしくないような重い雲が空を覆い尽くしていた。




「降りそう…だね」


「うん…」


「ハルは家にいなくていいの?」


「ハヤトこそ。」


だって僕は、ハルと一緒にいるほうが楽しいから。

そう言える勇気は今のところ、僕は持ち合わせていない。



「いいんだよ、僕は。


ねえ…ハル?」


「ん?」


「ホントは誰かと約束してたりとかしてたんじゃないの…?」








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