僕とキミと死ぬ覚悟
屋上からの帰り道。
すっかり暗くなり、
街頭が道を照らす中、歩きながらいろいろと考えを巡らせた。
ハルは今日、誰かのお見舞いに行ったんじゃないのか、とか。
ハルの家族が病院に勤めてるんじゃないのか、とか。
そう考える一方で、
胸のザワザワが、おさまらなかった。
僕は何1つと言っていいほど、
ハルのことを何も知らない。
だけど、イヤな感じが、消えなかった。
とりあえず、もう祈ることしかできない。
どうか、明日はハルが屋上に来てくれますように。
そして、僕の質問にちゃんと応えてくれますように。