僕とキミと死ぬ覚悟





「ねえ、ハル」



「何?」



「ハルのその3ヶ月。

僕に…くれないかな。」



言ってから気づく。

僕はなんという恥ずかしいことを言っているのだろう。


恥ずかしさのあまり、顔をあげることができない。




「…いいよ」



「えっ!?」



思わず、顔を上げる。


そうするとハルと目があった。




「わたしの3ヶ月。


ハヤトにあげる。」


ふっと優しく笑うハル。



「僕にできることならなんでもする。


だから、どんなことでも言ってね。」



こうして、


微妙な関係の2人の、


不思議な時間は始まった。







< 24 / 66 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop