僕とキミと死ぬ覚悟
コクハク
窓側の1番後ろの席。
僕の周りの席は
僕から少し、距離が遠い。
でも、もうなんとも思わない。
僕がイジメられ始めてからこれが当たり前だから。
今さら、何も思うワケがない。
ハルの衝撃的な告白を聞いてから10日が経っていた。
相変わらず僕らは
夕方になるとあの屋上で、
気が済むまで話をした。
ハルの様子は何も変わらない。
そのへんでワーワー騒いでる健康すぎるような女子たちと何も、変わらない。
笑うし、喋るし、
顔色も悪くない。
本当に、あと3ヶ月しか生きられないのだろうか。
そう思わずにはいられない。
それくらい、ハルは元気だった。
でも、ハルがあんなウソをつくとは思えないから。
だから、ハルに残された時間はやっぱり、わずか、3ヶ月。