僕とキミと死ぬ覚悟
授業中、ぼーっとしながらも、
頭の中じゃハルの顔がチラつく。
もう僕は、気づいていた。
僕がハルに抱くこの気持ちは、
「恋」
だ。
こうして学校では存在さえ認めてもらえないような僕。
でもハルはそんな僕に笑顔を見せてくれる。
毎日、屋上にいてくれる。
毎日、話してくれる。
ハルは僕にとって、大事な人。
その存在自体が、太陽で。
ハルがそこにいるだけで、僕は暖かいキモチになる。
…なんて、ちょっとクサすぎることを思い、苦笑い。
でも、僕は本当にハルに助けられている。
学校でどんな辛いめにあわされても、
学校が終わればハルに会える。
そう思うだけで耐えられる。
痛みも、苦しみも、辛さも、
ハルを思い出すと感じることさえなかった。