僕とキミと死ぬ覚悟
あまり激しい乗り物は避けた。
それでもハルは楽しそうで。
遊園地に来てよかった、そう心から思った。
そうして、お昼くらいになって。
「お腹すいたね」
「何か食べたい物ある?」
そう聞くとハルは真っ直ぐに指をさす。
「…ソフトクリーム?」
コクンと頷くハル。
「今、お昼に何食べたい?って聞いたんだけど…」
「だから、アレ」
「ソフトクリーム…でいいの?」
ハルは僕の顔を凝視したまま何も言わない。
「分かった。ソフトクリームね」
そう言うとハルは満面の笑顔を浮かべる。
その笑顔を見て、僕の胸はドクドクとうるさくなって。
どうれだけハルは、僕をドキドキさせるのだろう。