僕とキミと死ぬ覚悟




あまり激しい乗り物は避けた。


それでもハルは楽しそうで。

遊園地に来てよかった、そう心から思った。



そうして、お昼くらいになって。



「お腹すいたね」


「何か食べたい物ある?」


そう聞くとハルは真っ直ぐに指をさす。




「…ソフトクリーム?」


コクンと頷くハル。



「今、お昼に何食べたい?って聞いたんだけど…」


「だから、アレ」


「ソフトクリーム…でいいの?」


ハルは僕の顔を凝視したまま何も言わない。



「分かった。ソフトクリームね」


そう言うとハルは満面の笑顔を浮かべる。



その笑顔を見て、僕の胸はドクドクとうるさくなって。


どうれだけハルは、僕をドキドキさせるのだろう。









< 35 / 66 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop