僕とキミと死ぬ覚悟
高3になった僕は、学校での立場が少し、変わっていた。
吉田たちもいい加減、僕に構ってる余裕がなくなったみたいだ。
散々、授業をサボり、卒業できるかできないか、というウワサを耳した。
だからアイツらから殴られることがなくなった。
けれど相変わらず、教室での僕と隣との席は少し、遠い。
でも、前よりほんの少しだけ学校が好きになった。
「進路、これでいいんだな?」
「…はい」
担任との個人面談。
僕が進路先とした提出したのは医学部。
ハルと出会って、病院に行く機会が増えて。
病院の人たちとも会話をするようになった。
そこで聞く、様々な話は、刺激的だった。
将来、僕もこういうところで働きたいと思った。
もちろん、ハルのような人を救いたいとも思った。
だから、医学部を志望することにしたのだ。
「まあ、今のままの成績なら大丈夫だと思うが、それに甘んじて勉強サボるなよ。」
「はい」
面談はそれで、終了。
僕は自転車に乗り、ハルのもとへと走った。