僕とキミと死ぬ覚悟
翌日。
学校を終え、1度家に帰る。
そのまま昨日の屋上へ向かってもよかったが
いかんせん、制服が臭い。
…今日も、いつものように汚い雑巾を洗ったバケツの水をかけられたから。
1度水洗いをしたYシャツを洗濯機に放り込み、
適当な服を着て家を出た。
自転車で走らせること数分。
階段を昇り屋上に着いた時には息が切れ、
自分の体力のなさに呆れ笑いしか浮かばない。
息を整え顔をあげると
そこには昨日とは違い、真っ赤な夕日が沈もうとしていた。
彼女は…本当に来るのだろうか。
そもそも、
彼女はなぜ、昨日ここにいたのだろう。
こんな、何もないこの屋上に、
こんな、景色もいいワケじゃないこの屋上に、
彼女はなぜ…
来たのだろう。