天神学園高等部の奇怪な面々35
「あんたは…」

真っ直ぐな眼差しを向けるレッド。

「龍をどうするつもりだ?いずれは臥龍の力を受け入れるつもりなのか?それとも臥龍を追い出すつもりか?」

「んー…」

黙考するスペシャルバカ。

「例えばよ…俺がいきなり、キャンペーンに言われて天神学生寮から追い出されるとするだろ?」

「はぁ?」

レッドが訝しげな顔をする。

「絶対困ると思うんだよなぁ。老師んとこ行ってもきっと泊めてくれねぇだろうし、アリスカや雛菊は女だから俺を部屋にも入れてくれねぇだろうし、小夜は実家だから俺が気ぃ遣うし、用務員さんの宿直室は雪ん子もいるからお邪魔虫だろうし…」

何の話だ。

「俺の中の臥龍とやらも、いきなり追い出されたらそれと同じだと思うんだよ」

全然違います。

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