天神学園高等部の奇怪な面々35
そんな会話をしているうちに、ひらひらと。

一枚の紅葉が、リディルと奥方の間に舞い落ちる。

それを切っ掛けに、二枚、三枚と。

「え、やだ…」

小さく呟くリディル。

「どうしました?」

「『今子供が生まれたら、フェイが子供にばっかり気を取られて、リディルはヤキモチ妬いちゃうね』って…風の精霊達が…」

「風の、精霊?」

奥方が首を傾げる。

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