天神学園高等部の奇怪な面々35
すっかり視線を下げてしまった小夜。

「……」

こういう顔をされると、臥龍の宿主も弱い。

「あー…タイマントーナメント決勝の時に、旦那が何か言ってたような気がするんだよなぁ…俺気絶してたから記憶が曖昧なんだけど…」

ガシガシ頭を掻きながら言うスペシャルバカ。

「『飯食いに来い』とか何とか…言ってたか?そんな事」

『い…』

弾かれたように顔を上げる小夜。

『言ってた!言ってたよ!』

完璧超人と拓ちゃんも、コクコク頷く。

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