天神学園高等部の奇怪な面々35
「じゃあレッド君はどこがいい?」
翡翠色の瞳で見つめながら、ハニーブラウンの長い髪を両耳の上でお団子にしている少女…3年のリディアーナ=ルーサ=ユグドラシェルが訊ねる。
漆黒の髪とレッドアイ、隠密用のフード付き黒マントに全身を包み、剣を背中に背負っている出で立ちのレッドは、どことなくリディルの故郷の世界の人間と似ていて親しみが感じられた。
「えっ?えーと…」
却下したものの、レッドは何も行き先など考えていなかったらしい。
困ったように頭を掻く。
<他人の意見は否定するくせに、己の意見はないとはな…>
レッドの頭の中、彼にしか聞こえない声が響く。
「うっせぇ!出しゃばんな!」
独り言のように怒鳴るレッドに。
「????」
リディルは首を傾げた。
翡翠色の瞳で見つめながら、ハニーブラウンの長い髪を両耳の上でお団子にしている少女…3年のリディアーナ=ルーサ=ユグドラシェルが訊ねる。
漆黒の髪とレッドアイ、隠密用のフード付き黒マントに全身を包み、剣を背中に背負っている出で立ちのレッドは、どことなくリディルの故郷の世界の人間と似ていて親しみが感じられた。
「えっ?えーと…」
却下したものの、レッドは何も行き先など考えていなかったらしい。
困ったように頭を掻く。
<他人の意見は否定するくせに、己の意見はないとはな…>
レッドの頭の中、彼にしか聞こえない声が響く。
「うっせぇ!出しゃばんな!」
独り言のように怒鳴るレッドに。
「????」
リディルは首を傾げた。