天神学園高等部の奇怪な面々35
「まぁ夜になれば、咲耶さんも夕城邸にやってくるでしょう」

ニコニコ笑うのは帳。

何を隠そう、こんな早くから集合をかけたのは帳である。

「どうしてこんな時間に集合なんですか?夜までだいぶ時間がありますよ?」

リディルの言葉に。

「確か小夜さんが、月見大会に参加する人達の為にお弁当を準備するとか」

『はい、これから材料を準備して作り始めようかなって』

帳が答え、小夜が頷く。

「メニューは決まっていますか?」

『おにぎりに、卵焼きに、唐揚げに、肉団子に…まぁ定番の行楽弁当にしようかなって』

< 24 / 146 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop