天神学園高等部の奇怪な面々35
耳を疑う三人の視線などお構いなし。

「こんな事もあろうかと、準備しておいて良かった」

帳は、まるで赤ん坊の産湯に使うような大きなタライを持ち出した。

どこに隠してたの、そんなん。

「さて、じゃあ早速行きますか。夜までには準備しないとね」

テクテクと歩く帳は河川敷まで出て、近くの川にタライを浮かべる。

「さぁ乗って下さい、四人乗ったくらいじゃ沈みませんよ?」

「「『…………』」」

嘘でしょ、てな顔をする三人。

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