天神学園高等部の奇怪な面々35
「いいですねぇ、皆で一緒に紅葉狩りというのも悪くないですね、私も桃饅頭を持参してご一緒しますよ」

ガタイの割には温厚そうな表情の帳。

「そっちの君もどうです?」

帳は長身痩躯の男子生徒に声をかけた。

1年の御雷 涛波(みかずち とうは)。

『え、御雷って…』

その名字、小夜はよく知っている。

「お前、あの発明馬鹿や吐血博士の身内か?」

レッドが声をかける。

「ああ…その二人なら俺の兄貴です…」

涛波は頷いた。

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